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【イベントレポート】FinGATE Campus #11 『デジタルアイデンティティの未来〜海外企業の見解〜』を開催しました!

7月10日、日本橋茅場町FinGATE KAYABAにて「FinGATE Campus #11 『デジタルアイデンティティの未来〜海外企業の見解〜」を開催しました!
今回は会場のみの開催で、テーマに関心のある50名ほどの方が参加、交流の機会を楽しみました。

「FinGATE Campus」は、日本橋兜町・茅場町に拠点を構える日本最大級の金融インキュベーション施設「FinGATE」にて、2022年10月からスタートしたコミュニティです。様々なテーマのセミナーとともにネットワーキングのための交流会も開催しており、毎回満席の人気シリーズとなります。

本日は3FのCLUBにて開催。手書きのボードでウエルカム!

今回のテーマは「デジタルアイデンティティ」

今回のテーマ、「デジタルアイデンティティ」について初めて聞く方も多いかと思います。デジタルアイデンティティは、オンラインやデジタル環境で個人や組織を識別するための情報群のことです。個人や組織がオンラインサービスにアクセスしたり、デジタルによる取引を行う際の認証などに使用されます。正確かつ安全に管理されることが重要なので、不正アクセスや情報漏洩を防ぐために厳重なセキュリティ対策が必要となったり、個人情報が無断で利用されないようにするための法的規制や技術的対策も検討されています。

まず、MCのフィンテック養成コミュニティの阿部一也氏によるオープニングです。本日ご登壇いただく皆様のご紹介のあと、主催のFinGATEチームより施設や取り組みの説明がありました。

MCはフィンテック養成コミュニティの阿部一也氏
平和不動産FinGATEチームの中島より施設のご説明

◾︎講演1:「Deventralized Identifier in action(分散型アイデンティティの実践)」

最初の講演では、英国を拠点に分散型アイデンティティプラットフォームを開発するEarthID Co-FounderのShiv Aggarwal氏がオンライン登壇しました。
(通訳:社団法人Privacy by Design Lab 代表理事 栗原氏)

Shivさんはロンドンで分散型ID「EarthID」を開発しています。ブロックチェーンとデジタルアイデンティティ分野を専門分野として、国際会議等で多くの基調講演を行っています。18年以上のエンジニア経験から、多くのグローバルブランドにおける戦略的デジタルトランスフォーメーションをリードしてきました。

EarthID Co-FounderのShiv Aggarwal氏

Earth IDが提供している分散型IDサービスの特徴や実際の活用事例などを解説。分散型IDを用いると、中央で発生するようなデータ漏洩や侵害がない、利用者に管理する権利を渡せるところが特徴で、金融サービスにおいても大いに役立つサービスになるという話もありました。

◾︎講演2:「DID/VCの概要と事例」

次に、株式会社SOTATEK JAPAN 副社長の塚本 邦亜基氏による講演です。分散型アイデンティティ(DID:Decentralized Identify)および検証可能な資格情報(VC:Verifiable Credentials)について解説いただきました。

SOTATEK グループはベトナム・ハノイに本拠を置くグローバル企業で、1300名以上のエンジニアが在籍し、ブロックチェーン技術を専門としてAI、IoTなどの製造業現場でも人材が活躍しています。

株式会社SOTATEK JAPAN 副社長の塚本 邦亜基氏

分散型アイデンティティについて、その特徴と重要性についてわかりやすく解説いただきました。具体的な活用事例として、就職活動に使う職務経歴書、卒業証明書などといった身近なものにも応用できるといった話も。
また2025年の崖とも言われる43万人のIT人材不足が目に見えている今、外国IT人材の採用問題に紐づいて、外国人登用の際にネックとなる信頼担保、証明書の発行について国境を超えて信頼確保を得られる可能性やそのスキームに必要なプレイヤー等についてのわかりやすい解説もいただきました。

この技術が進んでいくと、静脈認証がパスポートをはじめとした身分証として利用でき、また勤怠確認、学歴証明などもできるようになるということ。
普段なにげなくEコマースなどで認証作業をしておりましたが、まだまだ便利になる余地ってあるんだなと感じさせられました。ペインって実はまだまだあるんですね!

◾︎講演3:「デンマークのデジタルID事情とPertricalの紹介」

最後に、デンマークを拠点に新しいデジタルインフラ構築を手掛けるPartisiaのChief Product Officer、Mark Medum Bundgaard氏が登壇しました。
(通訳:社団法人Privacy by Design Lab 代表理事 栗原氏)

Partisiaは、企業におけるデータの安全な共有やプライバシー保護体制をサポートし、安心してデジタル技術を活用できるよう支援しています。
会場からも積極的な質問があり、特に実際の活用事例・活用シーンについての情報交換が活発に行われました。

PartisiaのChief Product Officer、Mark Medum Bundgaard氏

クロージングでは、社団法人Privacy by Design Labのご説明もいただき、本編は閉会となりました!

今回初めてFinGATE CLUBでCampusを開催しましたが、会場規模的にも登壇者と参加者の距離が近く、密なコミュニケ―ションを必要とするワークショップや勉強会には向いているなぁと感じました。これからも皆さんにきていただけるようなイベントを企画していきたいです🙌
ネットワーキングも大変盛り上がりました。ご参加いただいた皆さん、ご登壇者の皆様、本当にありがとうございました!

ネットワーキングも盛り上がりました!
ビールとピザで乾杯!

◾︎特典FinGATE CLUBメンバーを随時募集中!

FinGATEでは様々な特典をご用意したメンバーシップ制度を実施しています!ワークスペースに関する見学や説明もいつでもお受けしています。お気軽にお問い合わせください!


(内緒ですがCLUBの居心地が良くて、閉場後腰が上がらず1人でお疲れ様会してました)